HSPという名前に囚われないこと

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繊細なHSP

私はHSPです。

繊細を通り越して心も体も過敏。

家でイヤホンやサンバイザー、サングラスを装着して、家族やパートナーからもなかなか理解してもらえず変に思われることが多くありました。

強い明かりが苦手で目が痛む。

大きな音や騒がしいところがとにかく苦手でストレスハンパない。

触感が敏感でほんの少しの刺激が耐えられない。

刺激の強い食べ物は、たとえ体に良い物でもほとんどダメ。

などなど。

ほんの一部ですが過敏なところが山ほどあります。

気のせいだよー!

さすがに嘘でしょ?

それおかしいよ。

なんてことをたくさん言われてきました。

理解してもらえないのは本当に辛い。

ただでさえ過敏性で辛いのに、人から非難されたりおかしく思われたりして孤独でさらに辛くなる。

やっぱり私がおかしいのかなと自分を責める。

HSPの人であれば経験したことあるのではないでしょうか。

だからこそHSPという言葉に救いを求め、本を読んだりネットを見たり。

そうやってHSPという性質を知って対策をする。

今よりも生きやすくなるために。

ですが私はここに落とし穴があると感じます。

HSPという名前に救われ、名前に縛られる

HSPを知る。

それ自体は全く悪いことではなく、むしろ“自分を知る”という意味では必要なこと。

ですがそれと『HSPという名前に囚われる』ということとは全く違います。

私にはHSPという性質があると知ったのは、約10年ほど前だったと思います。

今でこそ「繊細さん」などと呼ばれるようになり認知されてきましたが、10年前は情報がほぼありませんでした。

そんな時に出会ったHSPという名前がついたことで、これまでの生きづらさや苦しみ、孤独感の答えが見つかって安心感すら覚えました。

きっと他のHSPさんもそうですよね。

ですがこの「名前」と「定義」は安心感を与えもしますが、自分自身を檻に閉じ込める危険性もあると感じています。

私たちの周りで起きる出来事や現象は、自分の中にある概念思い込みが反映されたものです。

◉敏感・繊細である

◉疲れやすい

◉周りの負のエネルギーの影響を受けやすい

◉やることが多いと混乱しやすい

他にもたくさんあると思いますが、HSPのわかりやすい特徴はこんな感じですよね。

確かに自分の事を知ることはめちゃくちゃ大事です。

これなくしては納得のいく幸せな人生は送れないと言っても過言ではないのでしょうか。

だけど名前と定義の怖いところは、自己暗示をかけてしまうところ。

「私は繊細である」の裏に隠れた“私は弱い”

「この辺でセーブしておかなければ」の裏に隠れた“これ以上は不可能”

この裏に隠れた本音の方が外の世界に具現化されて、現象として現れます。

たとえば、

「私って敏感すぎる」と思うような出来事が起きてくる。

「気にしすぎだよ〜もっと鈍感になろうよ」と他人から言われる。

この宇宙では意識を向けたもののエネルギーが増幅します。

そのため、より強調されるようなことが起きてきます。

これによって潜在意識にさらに、

『私は敏感なんだ』

『気をつけないと大変なんだ』

『他の人とは違うんだ』

と植え付けられていきます。

意識を向ける先を『繊細さ』から逸らす

じゃあどうしたらいいのか。

◉自分はHSPだとラベル付けしないこと 
◉何がしたいかに意識を向けること

です。

他の人と比べて繊細なのも、過敏なのも、動揺しやすいのも、疲れやすくて休みが必要なのも、ただの個性です。

異常でも特別でもない。

疲れてしまってもいい。

時間がかかっても回復すれば上等。

快適に過ごすための条件が多くても、工夫すればいい。

理解してもらえなくても、あなたの大切な個性。

堂々としてればいい。

「これが私の個性ですけど何か?」

みたいに普通にしていれば、徐々に

「そっか、他の人より繊細でも別に変じゃない」

とHSPじゃない人も社会も意識が変わってきます。

個性的なのが普通の社会って素敵ですよね。

繊細さにフォーカスしすぎてやりたいことを制限してしまうことのほうが、よっっっっぽど問題です。

もちろんやらないのも自由ですが、本当にもったいないと思っています。

やりたいことをやっている時ってエネルギーがガンガン湧いてきます。

それこそ疲れることなんかどうでもよくなるくらい、楽しい!幸せ〜!

となります。

それにだけ意識を向けていれば、あら不思議。

なんか最近すごい元気じゃない?

だんだん健康になってきた気がする

たまに疲れるけど、めっちゃ幸せ!

ここまで書いてきたことは私の実体験です。

意識を向ける先を変えるだけで気づいたら勝手に元気になり、健康も回復していきました。

自分にラベル付けしていることに気がついた。

自分を守るための制限を緩めた。

過敏さによる困難なことよりも、何がしたいのかに意識を向けた。

繊細だからと行動を怖がっていた頃よりもはるかに心が自由。

体調が悪い時が長く続くと慎重になってしまうのは仕方ありません。

実は最近の私がそう。

だからこそ。

今よりも体調悪かったのにも関わらず、好きなことに没頭してガンガン進めて、回復力も高かった頃の自分を思い出す必要があるなぁと思ってこの記事を書いてみました。

こうやってまた体や心の状態が悪くなってしまう自分も、過敏な自分も、全部許しながら自分の性質と仲良く歩んでいきたいです。

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