【vol.4】36才無職、病気を抱えながら初めての恋人と結婚した話【マッチングアプリ編】

こちらはvol.3の続きです。

目次

初めてのマッチングアプリ

今回の件で、会う前に顔がわからないというのは大変効率が悪いことなのだと学んだ。

人は外見が全てではないことはわかっている。

でも私にも好みはあるし、外見は本能的な相性を計る重要な情報でもある。

最初に顔がわからないアプリを使った理由は、自分の容姿に自信がなかったから。

相手の顔がわからないことよりも自分の顔を晒すことの方が不安で避けたいことだったのだ。

だでも体力や時間は無限ではない。

効率よく進めるためには顔がわかっていた方が絶対安心だ。

ようやくそのことに気づくことができたので、今度はマッチングアプリに挑戦することにした。

コロナが流行してからマッチングアプリ利用者は大幅に増え、認知度も高くなっていた。そのため私もアプリに対する警戒心はあまりなかった。

そして今回は早めの段階で母や姉にアプリを始めることを告げることにした。

2人は私がアプリを始めることを応援してくれた。

母は応援してくれるだろうと思っていたが、姉は警戒心の強い人だったので意外だった。

この頃の私はまだ体調面での不安が大きかったから心配して止められるかと思っていたが…

マッチングアプリには自分の写真が必要だ。

そこで、母や姉に手伝ってもらってできるだけ上手く撮れた写真を載せることにした。

母や姉に相談してよかった。

1人で自分の写真を撮るのは難しいし、不自然になってしまいそう。

相談できる相手がいるっていいな。

前回とは違い、断然心強い。

1人で頑張っている時は正直心細かったし不安もあった。

ちょっとだけ気恥ずかしさはあったけれど…


さぁマッチングアプリを始めよう。

まずはプロフィール文を作らねば。

このプロフィール文はかなり重要。
私にとっても相手にとっても。

アプリを始める前にプロフィール文はある程度考えていた。

だが、どこまで今の私の状態について書けばいいのか少しだけ迷った。

私の今の状態というのは健康状態や仕事の有無、これまでの交際歴などである。

誰だって健康で普通に仕事をしている人の方がいいに決まってる。


そりゃそうだろう。


アプリで結婚相手を求めている人にとっては尚更だ。

私にとって健康面や仕事のことは、大きなコンプレックスであり高い壁だった。

男性側にとってはマイナス点でしかないじゃない。

恋愛経験ほぼゼロについても、20代前半ならなんの問題もないだろう。


でも私はもう30代半ば。


何か問題があると思われても仕方がない。

だが、こんな私でもありのままを書かないという選択肢はなかった。

私は本当の私をそのまま受け入れてくれる人と出会いたかった。

無職であること、療養中であること、ご飯もあまり食べられないとか疲れやすいという症状まであらかじめプロフィール文に書いておこう。

これは後の話になるが、メッセージのやりとりをするようになった相手にはうつ病経験があることや抗うつ剤を飲んでいたことも最初に告げるようにしていた。

自分を偽るとあとで苦しくなるのは自分。

偽りの自分を好きになってもらったとしてもどこか虚しい。

勇気のいることだったが、どこか清々しさもあった。

堂々と私を表現して人の前に出てみよう。

そう決意した。

アプリは恋愛を体験する目的で始めたのだが、このアプリを通して私は自分自身を試したかったし挑戦をしてみたかった。

これは本当の私で生きる挑戦なのだ。

いざアプリスタート!

まずアプリで相手を探す際にチェックしていた、これは外せない!というような当時の条件をありのままに書いてみる。 

  • 真面目、誠実か
  • 優しいか
  • 動物や植物が好きか
  • 価値観が合うか
  • 結婚歴、子供なし
  • 仕事内容、収入
  • 身長(私の152cmより高い人)
  • 居住地

好奇心から始めたマッチングアプリだが、真面目に真剣に相手を探していた。

アプリを始めてすぐにいくつか『いいね』が送られてきた。

こんなに早くいいねが来たりメッセージが送られてくると思っていなかったので驚いた。

だってあの私のプロフィール文だ。

あれを読んでいいね送ってくる人がいるとは思わなかった。

だがその理由はすぐにわかった。

アプリスタートしてから即いいねを送ってきてくれた人たちは、ちゃんと私のプロフィール文を読んでいない人が多かった。

正直がっかりした。

私の内面をしっかり見つめてくれていない人とは恋愛をしたいとは思わない。

アプリは軽い気持ちで始めてはいたが、軽い人は求めていなかった。

だって私は心を揺さぶるような恋愛をしてみたかったから。

うわべしか見ていない人には私の心は揺さぶられないだろう。

だが最初の印象だけでその人を判断するのは早計だろうと思い、少しでもいいなと思った人にはいいねを返し、メッセージのやりとりをしてみることにした。

なんでもやってみなくてはわからない。

そしてこのメッセージのやりとりでも色々学ぶことができた。

世の中、自分と違う価値観の人がほとんどなんだ。

それはそれで面白いし、人間を知る良い機会となった。

私は真面目な出会いを求めていたが、気軽に遊べる相手や体だけの関係を求める人もいる。

でもその人たちは間違っているわけではなくて、ただ私と価値観が違うだけ。

そういえば面白い人も数人いた。

メッセージがほんの少しでも遅れたら「もうやり取りしないんですか?じゃあもう終わりですね。それでもいいんですか?」と謎の駆け引きを行なってきた人。

向こうからのメッセージが送られてきてから1分も経ってないのに⁉︎

その束縛具合に笑えてきた。

付き合ってもいないのに、なんなんだろうこのセリフは。

私は束縛されるのが大の苦手。

この人のおかげでプロフィール文にも「束縛は苦手です」と付け加えることを思いつくことができた。

こういう人とは特に合わないだろうなぁ。


だんだんとアプリに慣れてきたので、私からもいいねを送っていくことにした。

待つだけではなくてこっちから行動してみようか。

相手は軽い気持ちで送ってくるんだから、こっちも深く考えずに軽い気持ちでいいねを送ろう。

きっかけを作らないと何も始まらないよね。

そうしていくうちにだんだんとゲームのような気持ちになってきて、私もメッセージのやりとりを軽く楽しめるようになってきた。

おっ、私成長してるんじゃない?

なんだか嬉しかった。

そんな折、ある人とマッチングした。

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